インディゴについて

インディゴとは

  • インディゴはマメ科の被子植物で、藍色の染料であるインド藍(ナンバンコマツナギ、タイワンコマツナギ)のことを指し、世界中で栽培されていました。
    木から採取できる藍なので、木藍とも呼ばれています。 インディゴの種をまき、苗が1メートル程に成長し花が咲き始める頃収穫することが出来ます。1年を通して採取することが出来ますが、冬場より夏場の方が染色力はあります。

    ルーツはインドにあるようですが、沖縄では八重山諸島の小浜島がインディゴ(インド藍・木藍)の本場です。小浜島では現在でも島の祭礼では、男性は母や妻・姉妹がインディゴで染め手織りした深い藍の着物(クンズン)を身に着けるのが習わしで島の誇りです。

    染料・顔料として使用される他、潰瘍の治療やてんかん、炎症を抑える薬、黄色ブドウ球菌に対し優れた抗菌活性、近年ではメタノール抽出物が抗痙攣作用を持つことが発見、潰瘍性大腸炎等の医療分野においても効果が認められています。

インディゴの栽培から商品化まで

  • 栽培

    種を植え1mほど成長した木を、花の付く前に枝から刈り取ります。1年を通して刈り取りできます。
  • 夏場刈り取った枝を太陽下に置くと、すぐに醗酵が始まってしまいます。醗酵が始まると染毛力が落ちてしまうので、収穫後はできるだけ早く乾燥にかけます。
    刺激が強い植物なので、必ず長袖・長ズボン・手袋・顔を隠す帽子を着用して作業します。
  • 乾燥

    乾燥すると葉っぱと一緒に細かい枝が大量に落ちます。
  • インディゴは刺激の強い植物なので、作業は皮膚全体を覆うように長袖、手袋、マスク着用で枝葉を分別します。細かい枝を取る作業は、福祉作業所に委託しています。その後温度・湿度が管理された保管庫に保管し、粉砕前に2次乾燥します。
  • 粉砕

    一度粗粉砕をして後、微粉砕します。粉砕による熱で成分を壊し劣化することがないように低温の臼式の微粉砕機を使用しています。
  • 充填

    微粉砕したパウダーは、化粧品製造メーカーで充填します。